先週、日本株の外人買いが顕著だったようだが……

 今日の日経朝刊17面(マーケット総合2)に、昨日東証が先週1週間つまり今月4〜8日までの3市場における投資主体別売買動向を発表したという記事が出ていて、個人が大幅売り越しなのに対して海外投資家がまるで埋め合わせるかのように大幅買い越しになったとあった。
 前週(9月27日〜10月1日)個人の売り越しが289億円だったのが1422億円に膨らみ、逆に海外投資家の買い越しも418億円から2932億円に膨らんでおり、先週のあの円高基調にもかかわらず道理で地合いが引き続き良かったわけである。まあ海外投資家にとって円高メリットとは、一つには株売りの際の為替差益のことで、例えば売りたい株価が800円で変わらずの場合、単純に考えて1ドル100円の時と今みたいに80円の時では受け取れるドル額に違いがあるといった按配だ。だから目下のところ海外勢が日本株を買い続けているのは、株価自体のキャピタルゲインはさることながら(イマドキ相当な覚悟が必要だろうが?)、為替差益をも狙っていると見るのが自然である。
 だったら株じゃなくて初めから為替で勝負すればいいものだろうが、日本株は目下何だかんだと日経平均までも20〜30年前の水準にあり、それでいてPERやPBRが低く、そして何をさておいても利回りが軒並み高いという、見方によっては絶好の買い場に映って仕方がないのだろう。「為替差益は後々のお楽しみ」という方針でいるとすればアッパレだが……?