「リニアはやはり一直線ルート」のスクープ。

 今日の日経夕刊1面トップに、待望のというか「リニア中央新幹線、東京―名古屋間を一直線ルートで事実上決定」という記事が出ていた。朝日・毎日には出ていなかったから、読売・東京その他にも出ていなかったろうし、NHKも夕方以降のニュースで追っていた。まさに我が意を得たりで、長野県伊那谷・木曽谷方面の方々並びに彼の地を故郷に持つとか所用等が多いといった方々には申し訳ないが、僕も4月27日と6月5日に既に言ってきたこととして、まずは一直線が文字通り軌道に乗ってからの議論であるべきなのだ。
 ちょっと復習になろうが、「一直線」の正式名称の(?)「南アルプスルート(所要40分)」の建設費は5兆4300億円で、2つの迂回ルートの「伊那谷ルート(47分)」が6兆700億円、「木曽谷ルート(46分)」が5兆9600億円……いずれもJR東海の試算というが、同社は全額負担する立場から兼ねて「南アルプス」しかあり得ないと主張していた。
 そして国交省の交通政策審議会中央新幹線小委員会(国交相の諮問機関)で、来る20日に「南アルプス」優位を示す試算を公表、言わば監督官庁が事実上「一直線で作れ」と促す方向という。この後は環境アセスメント等に焦点が移り、そうなっては流石に2つの迂回ルート派は如何ともし難い。