幸いにも今後リストラの憂き目には遭いそうもないか…?

 今日の日経朝刊9面(企業総合)トップに、鉄道機器メーカーが海外とりわけ欧州や中国を中心に展開を加速させていくという記事が出ていた。東芝三菱電機が欧州に営業拠点を構えたり、富士電機HDやナブテスコ中国企業へ技術・生産協力と海外仕様品の売り込みを図るという。
 東芝・三菱のその営業拠点は英国で、新興国事業の下支えとして育て、鉄道関連総売上高を5年後の2015年には東芝が2000億円以上(現状比約2倍)、三菱が2300億円(同約1.5倍)を目指すとしている。
 ただわからないのは生産拠点をどうするのかということ。今日も今日とてまたぞろ外為市場でジワジワながら円高が進んでおり、例によってこの文を綴りながら日経電子版携帯用を見ると80銭ほど円高の1ドル84円50銭台になっていて、あの介入以来の85円突破だ。しかし何故か対ユーロでは逆に円安、1ユーロ113円20銭台で1円40銭も円が下げている。
 記事では東芝も三菱も富士電機も、その点には触れられていなかったが、僕が思うにそういった中長期的に円が対ドルで70円台、対ユーロではわからないものの(?)、あと国内の少子化労働力人口減も目に見えており、逆に期待か懸念かどちらなのか世界人口の増加が言われているので、拠点の海外併設も視野にあるのかもしれない。5年後のその目標達成が国内拠点だけで成し得るかどうかもわからず、しかし他事業の整理や縮小によって、それこそ兼ねてから東芝の掲げる「選択と集中」に取り組みつつ国内雇用を維持するということかもしれない。