「世界最強のカルテル」も今年アラファーだったか…?

 今日の毎日朝刊8面(経済)に、OPEC(オペック=Organization of the Petroleum Exporting Countries:石油輸出国機構)が今日設立50周年、満アラファーを迎えたという記事が出ていた。とにかく1973年(昭和48年)の第1次、79年(54年)の第2次といったダブルオイルショックで世界を震え上がらせ、「世界最強のカルテル」と言わしめたOPECのレゾンデートルが今何かと問われているといった内容だった。なお記事では「世界最大の国際カルテル」と表現されていたが、決して間違いではないものの日米等の先進国にある独占禁止法すら相手にならないという意味でも、やはり学校時分に習ったか後年新聞で読んだかして見つけた「世界最強…」の方が、OPECには似つかわしい。
 「へえ〜、わたしと“同い年” “同級生”とは知らなかったな…じゃあOPEC君だ!」…お、OPEC君!?…たとえかつて世界を震撼させた最大最強のカルテルが相手だろうと、高田みづえさんにかかったらそう言いかねないか(!?)。とすれば(!?)、まさに怖いもの知らずの鹿児島は指宿生まれの「魔性の男殺し」である(!?)。
 「ねえ山川君、だから度数が高いってことなの?最強のカルテルって」…みづえさんが酒好きかどうかまでは知らないが(?)、僕もビールと違ってカクテルは飲み会や何かでも飲むか飲まないかというくらい馴染みが超薄い(!)…
 自由経済において、まあ日本においてだと企業による「カルテル」「トラスト」「コンツェルン」が競争の阻害要因、ひいては健全な経済発展に支障を来たすとして独禁法で取り締まられると学校で習うはずである。しかし事は企業ではなく国そのもので、OPECはもともと欧米のメジャー(国際石油資本)に対抗すべく、中東の産油国同士の利益を守るべく結成された経緯がある。
 今日この記事を読んで疑問に思ったのは「じゃあ当時のGATT、現在のWTOだが、かつてOPECにはどう対峙したのか。いや、全く対峙せず静観していたのか」ということだ。