円高基調はひとまず休憩か…?

 先週から外為市場で円ドルが1ドル83〜84円のボックス相場を呈しているように見える。この文を綴りながら日経電子版を眺めると84円フラットスレスレになっていて、日曜の日経朝刊「市場アウトルック」で、外為関係者の名においておおよそ80〜85円を提示されている通りだ。僕的には早晩15年前のレコードである79円台も突破し、「未知なる領域」に入っておいたほうが将来のためだと思うが…?やはり現時点では日経通貨インデックスや実質実効為替レートという「信号」が発している通り、円高も流石に行き過ぎなのかもしれず、投機筋も慎重なのだろう。
 ただ米国でも去る3日の8月雇用統計で意外に好数値な発表だったもので、FRBも「何らかの追加金融緩和」のカードをひとまず温存したが、あくまで「ひとまず」であって、今後年内にもいつカードを切ってくるかわかったものではない。