たかが「チャリンコ」されど「自転車」の責任重大。

 今日の毎日朝刊1面トップ(その他関連記事あり)に、3年前の07年に道路交通法が改正されてとりわけ自転車への取締りが強化されて以降、歩行者と衝突して死傷させた場合数百万円から5000万円超の高額賠償が相次いでいるという記事が出ていた。また「過失相殺」といって、民法の規定により被害者にも落ち度が認められた場合、その部分で加害者を減罰する仕組みがあり、しかし自動車やバイクにはあっても自転車には全くないという。
 僕の周囲なかんずく近所を歩いていても、確かに事故にまであわないものの記事にもあったが自転車による歩道通行や方向逆走が結構あり、道交法を知らない大馬鹿者が文字通り闊歩…いや、「闊走」か(!?)後を絶たない。僕はここ数年の真夏真冬の期間、汗ダクで意識朦朧、あるいは、手のみならず体中冷え切ってかじかんで、擦れ違う対向車の発生する向かい風も寒くブルブル震えて動かない、といったことで電車通勤にしているが、春秋は雨天日以外自転車だ。そしてキチンと道交法を守ってきているつもりだ。
 近年の雑誌でしばしば「何かと馬鹿が増えてきた」という自虐的特集にお目にかかるが、もうまさにそんな世も末的な面もあるかもしれない。僕も松下電器(現パナソニック)を辞めて15年来、松下での呆れた全体主義に反発すべく結構自己中でやってきてしまったが、やはり世の中「上には上」がいるものなのか、そんな僕も呆れる筋金入りの自己中もよく見かけたりする。日常においてそんな輩のいちばん手っ取り早い見分け方は多々あろうが、自転車を走らせてやって何も指摘してやらないのも一つあろう。もし歩道走行や逆走して憚らなければ、道交法を知らないばかりか、こういう新聞・テレビの記事なり特集を見て自己反省もしないという筋金入りの大馬鹿者といってよかろう。