超久し振りに将棋の話題。

 今日の日経夕刊10面から、羽生善治王座への挑戦者を決める第58期王座戦の本戦準決勝第1局、▲青野照市九段×△藤井猛九段の対戦棋譜の連載が始まった。見ると先手は居飛車急戦、しかも青野九段のことなので鷺宮定跡なのか…対して後手は藤井九段にしては今や珍しい四間飛車(!?)で、観戦記にもある通りここ数年「藤井システム」に代表される四間飛車は、指さないとまで言わないものの一旦は事実上の封印状態と本人自ら語っていた。
 さて、その1局は既に将棋専門紙『週刊将棋』では簡単に報じられているだろうが、僕は今それを全く読んでいない。だからどちらが勝ったかは日将連のサイト等でわかろうが、どんな展開だったかは全くわからない。しかし、この2人の対局では15年前の第45回NHK杯1回戦第2局が印象に残っていて、その時も先手後手同じで先手の鷺宮定跡に後手の四間飛車(既に藤井システムだったか?)で、解説の「スーパー四間飛車小林健二八段(現九段)をして「言葉がない」と言わしめ絶句させた、ブッチャケ後手の圧勝だった。もっとも「中盤の△3八竜に対する▲3九歩と打ったのが敗着だと思う。▲3九銀と打っていたら…」という解説もあり、15年程経ってあの局面は結論が出ているのか否かといった面があろう。
 「だが最早藤井システムに、鷺宮定跡も、その前身とも言える山田定跡も通用しないと思うんだが…青野九段のその後の研究や如何に」
 この棋譜、久し振りに切り取り保存するかもしれない。