単なる無価値の自己陶酔もいい加減にしろ…!

 今日の日経朝刊3面(総合)下5段分のスペースにPHP研究所「PHPの本」の広告があり、その中に『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』(松下幸之助[述]松下政経塾[編])のこんなコピーがあった。
 「人の苦しみや喜びといったものを理解できる人でなければ、意義ある仕事はできないし人を導くことも幸せにすることもできない」
 僕は今「佐高信病」なのか(!?)こういった厚顔無恥なことを未だPHPが語ってやまないのには呆れる。確かに理想はそうだ。しかし現代では全く実現されていない、いや、実現に向けて努力もされていないことは、僕の直近のこのブログや、数年前に起きた(いや、もともとあった)偽装請負の一件、更には各種製品の不具合・リコール事例からも明らかではないか。雇用形態の正規非正規問わず、たった一人の人間の尊厳も守れないで、よくも「綱領」「信条」「七精神」その他の幸之助哲学でございと臆面もなくイケシャアシャアとゴタクを並べられたものである。
 もうここまで来ると、最早単なる存命中の松下幸之助自身による、質屋すら泣いて断る無価値な自己陶酔の範疇でしかなかったとしか思えませんが、いかがですか、佐高さん?「水道哲学」がいい例で、あんなのイマドキ幼稚園児・保育園児すら鼻であしらう、文字通り幼稚な子供騙しだ。