鉄道ビジネスの世界展開。

 まず今日の朝日新聞朝刊9面(第1経済面)。主な車両・部品メーカーの今後の計画がかなり強気だとのことだ。
 鉄道車両製造売上高ベースで国内2位の日立製作所「今後5年間で(当該部門の)売上高を倍増し3500億円、海外分の売上2割強を6割に」
 同トップの川崎重工業「最高速度350km/hの新車『efSET』の基本設計に目途」
 モータなどのメーカー三菱電機「海外分を08年度400億円から今後5年間で倍増。新興国での受注拡大」
 同じく東芝「同じく現在の4割から今後5年間で6割に引き上げ。新興国での受注拡大」
 米国オバマ政権が掲げる「グリーン・ニューディール」に象徴される地球環境保護の高まりで、40年来「鉄男」でもある僕にとっても、ようやく鉄道が世界的脚光を浴びるようになったのは喜ばしい限りだ。かつて「痛勤地獄」「斜陽化」「根暗」「陰気」「オタク」「(専ら男が女に)モテない、縁がない」とケチョンケチョンにいじめられ続けた世界の一つでもあったのに、今やドラマや漫画、果てはAKB48まがいの女性アイドルの「鉄子」まで出現する始末で、少しも違和感がないといえば嘘になるものの、まさに隔世の感がある。もっとも 一部の行き過ぎた馬鹿者共による各地での列車妨害や駅等での業務妨害は極めて遺憾、最早社会問題化しており、またまた鉄道の未来に暗雲が漂う懸念が残る。そういうのは徹底的に取り締まるに限り、そうすれば懸念は懸念のまま終わる。
 ただ世界は広い。記事では世界シェアの4割を占め、それこそ我が物顔で君臨する「ビッグ3」……加のボンバルディア(但し拠点は独)、仏のアルストム、独のシーメンスがおり、川重と日立の世界シェアは各々数%に過ぎないという。「ビッグ3」には総合力で劣り、日本勢は言うなれば「あなた(車両)はあなた、わたし(部品)はわたし」状態なのがネックになっている。
 次に日経朝刊13面(企業1)。ここでは日立と東洋電機製造についてのみ、日立の中国の現法と合わせて朝日に比べて手短にまとめられていた。東洋電機は中国の地下鉄向けモータや制御装置等を総額50億円で受注したという。
 あと今週の東洋経済でも鉄道特集があるが、まだ買っていない。発売日の昨日は残業、今日は定時ながら寒さのせいか帰り際寒気がして、念のため体調を整えに直帰したので未だ買いに行けていない。今のこの時間は、以上ここまで文を綴れたくらい、もう全然体調は戻ったので明日にでも、暖かくもなるし必ず入手したい。