昨日ようやく通期予想発表。

 今日の日経朝刊17面(投資情報2)「決算深読み」に、新日鉄住金が昨日発表した今4−6月期決算と共に、今期通期で経常利益が前期比18%減の3700億、売上高が9%減の5兆1000億になろうと出ていた。経常3700億は一昨日の日経朝刊1面の観測記事通りで、あと鉄鉱石価格の下落が良い方にばかり出ず、既存在庫の評価損も計上しなければならないという。

 21%増という2600億の純利益も、450億ばかりの上振れ以外は一昨日の記事通りだ。また、今期上期の株式配当が1円増の3円で、下期は10月一日付で10株を1株に株式併合するので、上期実績でいけば30円になる。会社側は「増配に向け努力」というが、余程の経営環境の悪化がない限り「30円と言ったら30円!」と思っておけば、少なくとも落胆だけせずに済むはずだ(?)。つまりプラスされればオマケと思った方が良かろう。

 主要原材料たる鉄鉱石価格の下落は本来、単純にプラスの筈だが、既存のブツの在庫の評価損が大きいとは、株式投資で言う高値掴み……しかも塩漬けにしたくても出来ず、粗鋼減産が8月まで続く見通しとはいえ、評価損品をすぐ生産工程に投入しなければならないのが辛い(!)。