賛成と言えば賛成、反対と言えば反対だが……大阪都構想。

 今日My生まれ故郷の大阪市で、例の都構想の賛否を問う住民投票の告示がなされた。投票日が5月17日で、朝日夕刊1面には明日から期日前投票が可能など、公選法が準用されるとあったことから、即日開票の上、晩9時〜10時には判明する見通しのようだ。もっとも、昨日までの統一選や衆参両院選といった一般の選挙と違って「あれすな、これすな」(?)という拘束は緩めで、ビラやCM等の制限がなく、政党や有志が幅広く行動できる。また、そういった活動は投票当日もOKだという。

 なお、更に朝日夕刊に出ていたが、投票用紙には「賛成」か「反対」のいずれかの言葉の記入を要し、「さんせい」や「ハンタイ」といった仮名遣いも有効だが、「〇」「X」その他は一切無効になってしまう。そしてどちらか1票でも多く獲得した側に決定し、法的拘束力も伴うという。

 都構想は大阪市を廃止した上で、市内24区を東京のような5つの特別区……北区、東区、南区、中央区、湾岸区に再編し、提唱元の地域政党大阪維新の会の言う「府と市の二重行政の解消」を目指すものだ。引き続き朝日夕刊には略地図まで出ていたが、僕が生まれた当初住んでいた、大阪城公園近くの旧東区(現中央区)は新生中央区、中学卒業間際に居た住之江区の加賀屋や競艇場の方面は南区に、各々編入のようだ。

 しかし、構想が公になって早4〜5年になるか、僕的にこれほど賛否をハッキリさせ辛い政策も珍しい。もちろん目下大阪市民ではなく投票権もないので、今日から投開票のその時まで推移を見守るしかないが、二重行政解消云々の言い分は分かるものの、さりとて「大阪を東京にしてどないすんねん!?」との思いもある(?)。もちろん「大阪都」を名乗るには新たな法整備が必要というので、仮に賛成多数で17年4月一日に大阪市廃止の上5特別区ができても、法整備ができない間は「大阪府」の名は残るが……

 あと、こういう時の素朴な住民感情として、市名や区名が消えるとか改まるといった場合にも賛否が分かれると思う。とりわけ反対派は、現行の「大阪市〇〇区」に愛着があり、市が消えるばかりか区も変わるのはつらい、といったところかもしれない。