今日下げたものの、高値引けで日足陽線。

 週明け今日の東証は、米3月雇用統計で円高ドル安が進んだことと、NYダウ先物も下げのを受け、日経平均が140円安で寄り付いた。ただ、そこへ押し目ナンピンを入れた個人が多かったのか、売り一巡もあって一気に1万9400円まで戻した挙げ句、37円10銭安の1万9397円98銭と、先週末3日比で下げはしたものの一応高値引けとなった。円ドルも一時118円まで行った後はまた119円に戻していて、一気の円高まで至らなかったことも大きかったようだ。

 やはり、順調にきた雇用統計が1回コッキリ悪かったからと言って、下げ材料にするのは早合点に過ぎるのか……先週末に米NY先物が一時250ドル下げたのは、多分に現物市場が聖金曜の休場のためのリスクヘッジに過ぎず、日本時間今宵のNYの寄り付き、並びに終日の立会いに真価を問うべきだろう。

 日経平均で寄り付きが1万9290円、安値が9時05分につけた1万9241円で、そこから急速に戻したことから、9300円台が一応の底値なのだろうか。何だかんだと今日のチャートで陽線を引いたのも、先行き強気な見方かどうかはともかく、少なくとも弱気は影を潜めている証左だろう。