「ご長寿将棋漫画」の作者登場。

 今日の日経朝刊最終40面(文化)に、『週刊将棋』や『将棋世界』に4コマ漫画を連載中の作者、バトルロイヤル風間氏が出ていた。既にどこかで聞いたが、ペンネームの由来はもちろんプロレス……しかも10人以上のレスラーが1つのリングにのぼり、基本自分以外は全て敵という中、殴り合い、蹴り合い、カウントの取り合い、リング外へ放り出し合いで勝ち進まなければならない過酷な試合だ。

 タッグマッチはもとよりシックスメン・タッグマッチ(3対3)より、見ていて目まいがしてワケが分からなくなるが、普段から気心の知れた者同士なのか時折2〜3人が戦闘中に一時休戦協定を結び、「超即席・時限同盟」(?)を組んで周囲を次々やっつけるシーンもある。バトルロイヤルならではの頭脳戦だ。

 ただ、なぜそういうペンネームなのかの逸話等は一切なかった。作者自ら、弱いながらもともと将棋好きだとは言っていたが、プロレス好きだとまでは言っていない。

 ともあれ、中でも週刊将棋の『オレたち将棋ん族』はこの2月に連載31年を迎えたとあり、更に「このタイトルの由来も、今の若い人は知らないだろうなあ」と感慨深げだった。確かに基本アラフォー以上の世代しかピンと来ないであろう、とにかく絶妙なネーミングだ……

 それはフジ系『オレたちひょうきん族』で、かの『全員集合』に真っ向勝負を挑み、相手が世間に飽きられたせいもあろうが打ち勝ったという、今思えばこれも伝説のバラエティーだ。『全員集合』が丁度30年前の85年9月に終わり、『ひょうきん族』も結局『全員集合』より短い賞味期限だったか、89年10月に終わっていて既に四半世紀が過ぎた。なので逆に言えば、我々も随分トシ取ったということだ(?)。

 しかしこれだけ続いた中にあって、やはり漫画家等の作家の宿命「締切(直前)」は軽い地獄だという。4コマ漫画とはいえ朝日等の日刊紙でなしに週刊紙だから、去年か一昨年か40年超の長期連載を大団円した植田まさしや、産経に連載中の『ひなちゃんの日常』というかわいい漫画の南ひろこと違って、週一ペースなので楽は楽ではないかとも思ったが、氏にとってはそうでもないらしい(?)。