「今年冥王星探査→やがて太陽系脱出」に託す夢とロマン。

 A HAPPY NEW YEAR 2015……


 その早々に、今日もフリー百科事典Webサイト「Wikipediaウィキペディア)」にアクセスしていると、06年にNASAが打ち上げた無人探査機「ニュー・ホライズンズ」(※写真上ミッションロゴ)のことが出ていて、もう今月にも太陽系の元第9惑星(?)冥王星の観測を始めるという(!)。更に冥王星が終われば、20年頃まで太陽系外縁天体を観測し、あとはパイオニア10・11号やボイジャー1・2号同様、太陽系を飛び出し大宇宙を流離う(さすらう)旅に出るともいう(!)。なお、ボイジャーに先んじて72〜73年(昭和47〜48年)に打ち上げたパイオニアの2機とは、既に通信が途絶えており、様々な推測はあるものの最早残念ながら事実上の消息不明だ。


                     パイオニア10号・11号



 

 予定では冥王星の観測が今月15日から、探査が2月14日からで、7月14日11時47分に遂にフライバイ(接近通過)し、衛星カロンも含めて撮影する。しかも1万3695キロの距離にまで最接近するという。去年は年の瀬に「はやぶさ2」の打ち上げが話題になったが、今年は早々からニュー・ホライズンズ冥王星探査で持ちきりになること請け合いだ。何しろボイジャーすら結局やらなかった、初の冥王星探査だ。

 おまけに奇しくも06年は探査機を打ち上げた後に、冥王星がどういうわけか「準惑星」なるものに降格、惑星でなくなった年だ。「打ち上げ」が1月で「降格」が8月だったというが、思えば覚えているのは「降格」のみだ。何しろ子供の頃から「水・金・地・火・木・土・天・海・冥(79年から99年まで冥・海の時代もあり)」と叩き込んであったところへ、どういう理由かサッパリわからないまま分類上、「冥」だけ消えてなくなったのだ。ショックを受けたのが昨日のことのようだ(?)。
 一応、年の瀬に買った『現代用語の基礎知識2015』には、06年8月に開かれた第26回国際天文学連合(IAU)総会において、こんな風に惑星の再定義が成されたとある。

 ①太陽の周囲を公転

 ②自らの重力で丸くなるくらいの大きな天体

 ③その軌道近傍で他の天体を掃き散らして、それだけがこの軌道近傍の代表的天体と呼べるようなもの

 そして冥王星のみが③に反するというのだ。現基知は何ら悪くないが、これだけでは何のことやらサッパリ分からない。

                     冥王星と衛星(想像図)

 まあいずれにせよ僕的には、はやぶさのように「所詮ちょっと行って帰ってくるだけ」よりも、ボイジャーやこれのように「2度と帰って来ず半永遠の旅に出る」という方に夢とロマンを感じる(!)。いつまで交信が続けられるかわからないが、パイオニアと違ってボイジャーはあと10年くらいは大丈夫らしいし、その間に何らかの「未知との遭遇」がないとも限らない。星間空間でそんなことがあるわけもない、と言われれば返す言葉がないが(?)、文字通り天文学的広大な宇宙空間で本当に何も起きないという確証もない以上、未知に託すのも夢とロマンだ(!)。