よもや中山初見参で勝つとは!?……ジェンティル有終の美。

 さて今日の第59回有馬記念(GⅠ、芝2500m、中山)……一昨日金曜の前売り開始から、僅差ながらゴールドシップが1番人気だったのが、一抹の不安と言えば不安だった。
 「まあ所詮金曜前売り、いつも倍率や人気順が入れ替わる」
 しかし結局最終オッズでも、倍率を下げつつ1番人気のままだった。2番人気がジャスタウェイで、エピファネイアジェンティルドンナと続いていた。こうなると、こういった不安が再びよぎる。

 「鞍上の岩田はGⅠで1番人気だと、去年までの短距離系のロードカナロア等を別にしてまず勝てない。逆に言えば2番人気以下だと、04年菊花賞デルタブルースじゃないが神懸かり的に勝つ」
 「馬も去年の負け方が気になる。オルフェーヴルに千切られたのは仕方がないにしても、ウインバリアシオンにも先着を許して3着とは、衰えもあるのか??」
 

 とはいえ春は阪神大賞典(GⅡ)と宝塚記念(GⅠ)を共に連覇し、秋は凱旋門賞惨敗からジャパンカップも回避し、追い切りでジャスタウェイを千切った余力を持って臨んだステイゴールド産駒だ。ということで予定通りPATで単勝500円複勝1000円でいってみた。が、中段よりやや後ろから進んで3角手前から動いたものの、直線でエピファを交わしたジェンティルを差し切れそうで差し切れず、更に内からトゥザワールドにも交わされ、2年連続の3着だった。
 

 それにしても牝馬3冠、プラスジャパンカップ連覇、プラスドバイGⅠの名牝とはいえ、中山は何を隠そう初見参である。パドックでもやや煩かったし、近年の有馬でエアグルーヴ(98年)すら、ブエナビスタ(11年)すら各々2番人気で5着7着だった牝馬引退レースだ。ただ、4番人気は流石に人気の下げ過ぎだった感はある。