決算発表直後12円高まであったが……

 月末でもある今日の東証は、昨日NYダウが寄り付きから50ドルくらい上げていたにもかかわらず、日本時間の今朝目覚めた時いつの間にか(?)1ドル少々反落して引けていたり、相変わらずの円高基調(ドル円98円台、ユーロ円129円台)のせいで軟調に推移、日経平均が昨日比201円50銭安の13668円32銭で引けた。もっとも前引けから後場にかけて1万3800円ラインまで戻し、我が2銘柄も14時前に新日鉄住金が12円高の297円、三井物産が21円高の1338円まで上げていたが、その後利食われたのか結局変わらずの285円、2円安の1315円で引けた。
 新日鉄住金が一時12円高まで上げたのは、どうやら第1Q決算&今期通期予想発表が13時台にあり、今期の予想連結経常利益が3000億と、25日付日経朝刊1面や日経会社情報夏号にあった予想通りの一方、今期中間配当が2円と、前年同期の無配から2円増かつ従来予想未定からの改善で買われたようだ。ただ、今日の全体のマインドが「米のFOMC&4−6月GDP&ADP雇用リポート&7月雇用統計」のイベント待ちで、これも毎度おなじみの「いくら堅調でも買い進められず、いくら軟調でも売り進められず」の見送り気分蔓延から、即刻利食いに見舞われたようだ。
 今回はFOMC終了直後にGDPや雇用統計が発表になるので、FRBとしては今回も現状維持、少なくともQE3縮小表明はできなかろう。というか、皮肉なことに今回のFOMCで議論したい材料が今回のFOMCの終了直後に続出するので、やはり次の9月中旬のFOMCが「ヤマ場」と見るのが妥当だろう。