案の定業績予測記事が来たが……

 今日の日経朝刊1面に、新日鉄住金が今3月期連結経常利益が前期比約3倍の3000億程度になろうと出ていた。21日に「そろそろ日経本紙でも1面や投資・財務面辺りで、発表前の予想記事が出そうな予感がしないでもないが(?)」と言った通りで、まさに昨日の今日なのか(?)僕も折から日経会社情報夏号にそう出ていると、昨日触れたばかりである(!)。
 経常3000億越えは、合併前の旧新日鉄&旧住金の合算ながら09年3月期以来5期ぶり(……決してあの昆虫では断じてないが(大笑)発音には要注意で5年ぶりと言った方がいいか!?)といい、経営統合の合理化効果は今期約500億と、かねてから強調してきた1500億のコスト削減全体の3分の1を占めるという。背景には自動車用鋼板や建築・土木向け鋼材の国内需要が回復し、海外でも円高是正で競争力が高まったこと等がある。そして余談ながら、一方で海外勢は苦戦しており、鉄鋼世界王者のアルセロール・ミタルルクセンブルク)が13年1−3月期にて、3億4500万ドル(ざっと345億円)の最終赤字だったとしている。
 ただ、記事では触れられなかったのか敢えて割愛したのかわからないが、これも僕が昨日触れた、依然中国を中心とした鉄鋼インフレが残っているのが懸念材料ではある。もっとも、見方を変えれば最早懸念材料はそれだけとも言えようから、そこをもうひと踏ん張りで乗り越えさえすれば、11年2月の合併表明以降たびたび強調してきた「総合力世界一」も、夢でも絵空事でもなくなる。僕的にはそう遠くない将来、株価も旧八幡&旧富士&旧住金の有史以来一度も奪取したことのない、夢の1000円乗せもあると睨んでいる(!)。因みに旧新日鉄の上場来高値は89年の984円、旧住金が同年965円で、共に日経平均3万円台のバブル時代なので懐疑的ではあろうが、旧新日鉄は07年にも964円と900円台を奪還しているので、希望だけは抱いて全然いいのだ(!)。