明日の帝王賞◎ローマン〇ハタノか!?

 日本の競馬で明日はダートの今年上半期の総決算、第36回帝王賞(GⅠ、ダート2000m、大井)である。昨年末の東京大賞典(同、12月29日)と明けて川崎記念(同、ダート2100m、川崎、1月30日)でもって「今年の帝王賞ハタノヴァンクールか!? 今度こそローマンレジェンドを差し切るか!?」と早くも考えていた(!)。
 大賞典も川崎記も各々ローマンやハタノの単勝を取って快勝(!)しての実感で、ハタノは後のダイオライト記念(GⅡ、ダート2400m、川崎、3月13日)2着、平安S(GⅢ、ダート1900m、京都、5月18日)5着だが、各々敗因は明確だ。ダイオライトは幾らなんでも気持ち距離が長過ぎと思った上、当日思いの外向かい風が強かったのが文字通りの逆風となった。平安は逆に「千九くらい何とかならんか!?」と思いつつ、追っ付けながら5着で案の定気持ち距離不足だった上、中央の軽いダートで高速決着に弱い点が、昨秋のジャパンカップダート(GⅠ、ダート1800m、阪神、12月2日)8着同様に露呈した感がある。しかし、大井の二千なら年末の大賞典で勝ったローマンを追い詰め僅差2着に来たし、ジャパンダートダービー勝ちの舞台でもあり人気を落とせば気楽でオイシイ筈である(?)。現に今宵前売りのオッズで5番人気6.7倍、複勝でも1.4〜2.3倍で一旦締められている。
 ただ、今宵のGREENチャンネルでも予想されていたが、ハタノは展開に注文がつく面があり、前述のように高速決着とかハイペースだとぼぼ絶望としたものの、スローだと大賞典や川崎記、ダイオライトのように勝ち負けに持ち込める。もっとも明日は雨予報でただでさえ今宵重馬場だったのに、そうなれば明日も重ないし不良になって時計の遅い決着は考えづらい。メンバーもJCダート馬ニホンピロアワーズかしわ記念ホッコータルマエその他、逃げないまでも先行馬揃いなので、「ハタノ危うし」的な面もある。確かに昨年の大賞典も重だったが、エスポワールシチーがスタートで躓き大きく後手を踏んだからとはいえ、引退レースのフリオーソを皆が空気を読んで(?)4角まで逃がしたので超スロー、ローマンの勝ち時計2分5秒9と余りにも掛かり過ぎていた。
 なら、先日からGREENで「前走かしわ記念(GⅠ、ダート1600m、船橋、5月6日)上位組要注意」と言われている通り、◎ローマンの方が何の注文もつかないだけに安心という結論にもなる。こちらもJCダート4着や先のかしわ記3着の敗因が明確なだけに、今回巻き返しが期待できる。
 そもそも昨年末は有馬記念(GⅠ、芝2500m、中山、12月23日)でもゴールドシップ単勝で快勝して大賞典に臨んだだけに(!)、今回も一昨日の宝塚記念からの同じパターンが流れとしていいのかどうかも予想の重要ファクターになる(!)。