今日は見送りどころか346円高と続伸したが……

 週明け今日の東証は、寄り付きこそ昨日のMy読み通り日経平均が100円超下げて始まったが、いつの間にかプラスに切り返し(?)、大引けにはどういうわけか346円60銭高の1万3033円12銭にまでなった(!)。決してこれといった上げ材料が降って湧いたわけでなく、円高基調の落ち着きによって先物主導で上げたらしいが、明日明後日の米FOMCの結果待ちで様子見ムードが蔓延したのは案の定で、売買代金が1兆9838億円と3月29日以来約2カ月半ぶりの2兆円割れと細っている。どうやら今週に限っては日経平均1万3000円ラインを巡る攻防のようだ。
 まあ米FRBFRBでいつまでも「必殺QE3」を続けるのは不可能で、どこかで縮小しつつ終了させなければならないが、5月22日のバーナンキ発言以降、たった1ヵ月でこうも世界の金融市場を揺さぶるに至ったとは、本人も思いもよらなかったろう。今回のFOMCで「縮小のタイミング」が俎上にのっているのは間違いなかろうが、それを明後日表明するかどうかはかなり微妙だろう。先般発表の5月雇用統計でも非農業部門雇用者数の増加が17万代半ばにとどまり、失業率もたったコンマ1ながら悪化もしているし、今回に関しては「規模縮小は見送り」という意味の表明、つまり現状維持に終わると見ている。

……と言っている間に、欧米市場でロンドンFTSEが32ポイント高の6340ポイント、NYダウが140ドル高の1万5300ドル超で寄り付いた(!)。これからどう欧米が引けて明朝の東証が迎えることになるか、一晩寝た後が見ものである。