住金100株買いと同時に、欧州情勢の進展で急に堅調(!)……日経平均9000円ライン乗せ。

 今日の日経朝刊17面(マーケット総合2)「市場展望」に、昨日東証が発表した6月第3週(18〜22日)の投資主体別売買動向が出ていて、とりわけ投信が13週連続買い越しの102億円、05年12月から06年3月以来6年ぶりという。結局今年度入りして以降の買い越しで総額にして3147億円、これに対して海外投資家は3865億円の売り越しなので、まるで海外が吐き出したのを投信が吸い取った格好である(?)。逆張り志向の個人マネーが流入しているといい、7月に入ってからも投信の新規設定が続くことから、相場の下支え要因にもなりそうだとしていた。
 個人マネーがストレートに現物に向かわずに、投信経由というのが“アンチ投信”たる僕的に気に食わないが(?)、そういう“他力本願的”投資家もいる以上、そんな動向もシカトできず泣く泣く注目せざるを得ない(?)。いよいよ月明けには官民で夏のボーナス支給だし、依然続くデフレの下でそうそう貰えないとは思うものの(?)、将来の蓄えにと果たして普通の貯蓄かリスク資産か……となった時に“個人ボーナスマネー”はおおよそ投信に向かうと考えても自然なことだろう。
 そこで今日という週末&月末要因ために、例によって持ち高調整の売りもあろうと思い、今日の10時過ぎに住金100株の後場寄りでの買い注文を出した。これも先日同様、平均単価引き下げが主目的である……しかし後場寄りに株価を見て驚いた。
 前場こそ読み通り軟調だったのに、後場に入って日経平均が昨日28日比130〜140円ばかり急伸(!)、我が3銘柄も新日鉄と住金が数円、三井物産が20円ばかり上げていて、まあいい意味で読みが外れたともいえる推移となった(?)。「一体何があった!?」……早速日経電子版を見ると、28〜29日のEU首脳会議で、金融市場の安定に向けて、域内の民間銀行に直接資本注入する仕組みで合意したとあった。各国政府を経由せずに、欧州安定メカニズム(ESM)や欧州金融安定基金(EFSF)からの直だということが、市場ではポジティブサプライズと受け取られての、為替で円が対ユーロで1円超も円安に振れて100円台にまで戻したのと相俟って、株式市場でも好材料となったらしい。
 結局引けでは日経平均が132円67銭高の9006円78銭、新日鉄が2円高の179円、住金が1円高の130円、三井物産が24円高(!)の1174円だった。ただ、今日約定した株価は131円らしく、後場そういったことで上げたところをスコーンと買ったものの、1円下がっているので若干の高値掴みだったのも誤算だった(?)。持ち高1200株になった平均単価も、たった1円しか下がらず150円ジャストに終わった。