ギリシャ再選挙「緊縮派」勝利で、“下馬評”通り円安株高だが……

 案の定今朝のニュース、並びにウチの夕刊各紙にてトップの扱いだった……昨日のギリシャ再選挙で「財政緊縮派」とされる新民主主義党(ND)が第1党、同じく全ギリシャ社会主義運動(PASOK)が第3党となり、これらが連立政権を組む見通しなことから、世界中が気を揉んだギリシャのユーロ離脱も回避の見通しとなった。
 そして週明け早朝の外為市場で、円が対ドル・ユーロで下げに転じたところで迎えた東証にて日経平均が大幅続伸、一時200円弱まで上げたという。ただ、かねてからの“下馬評”通りなのに加え、あくまで「選挙が終わっただけ」に過ぎず、連立政権の政策やその実行に伴う国内情勢の動向がまだ皆目見当もつかない、といったギリシャなりスペインを筆頭とする欧州債務問題はまだまだ続くわけで、結局上げ渋って151円70銭高の8721円02銭、我が3銘柄も新日鉄が4円高の178円、住金も4円高の129円、三井物産が24円高の1145円でそれぞれ引けた。かの国にしても失業率が、かつての世界恐慌で米国が記録した25%に匹敵する水準の22〜23%といい、そこへEU(欧州連合)からの援助の一大条件でもある緊縮財政を強いられることから、新たな連立政権の政策運営や国民の生活が、如何に想像を絶する苦難が待ち受けているか、次は世界中がそれを見守っていよう。
 翻って僕的に住金100株または200株ばかりを、一体いつ買い戻すか……明日も様子見の公算大だが、とすれば現時点で明後日以降となる。