欧米市場軟調で反落……ただ、昼にIMFの“援護射撃”若干あり(?)。

 今朝出勤前に見たニュース並びに日経電子版で、英FTSEが2.71ポイント安の5432.37ポイントで引けたのはまだしも(……どうせなら“小数点以下10”なら椿事だったのに!?)、NYダウがいつの間にか142.97ドル安(!)の1万2411.23ドルで引けていた。前者が一時80ポイント高、後者も先物が140ドル高、現物も70ドル高でスタートしていたのにもかかわらず、軒並みこういった有様で終わったのは、スペイン等の欧州問題解決に一歩前進(!)も中国の利下げも、好材料といえども単発では1日として持たないことを物語っているようだ。
 そして迎えた今日の東証でも、昨日せっかく先週末下げた分の戻りがあったのに案の定反落しまさに元の木阿弥、10時の休憩時に確認した限り日経平均が140円超、我が3銘柄も新日鉄&住金が5〜6円ばかり、三井物産も20円ばかり下げていた。ただ、昼休みになってこれもいつの間にやら(?)日経平均の下げ幅が100円を切り80円程度にまで縮小していた。
 「何かあった!?」……と思いつつ電子版をスクロールしていくと、IMF(International Monetary Fund:国際通貨基金。本部ワシントン)が日本政府などとの対日審査協議において、端的に言って「昨今の円高が行き過ぎ」「日銀には更なる金融緩和の余地がある」といった声明を発表したことで、為替で若干円安ドル高に振れたことがあったという。「IMFの対日審査協議」とは何ぞやということはあるが(?)それは明日のウチの朝刊各紙に委ねるとして、今日のところは「若干ながら太平洋の向こうから思わぬ“援護射撃”があった」と解釈するほかなかろう。
 こうして大引け日経平均が昨日比88円18銭安の8536円72銭、新日鉄が5円安の167円、住金が4円安の121円、三井物産が3円高(!)の1132円だった。後刻見た日経CNBC『WRAP TODAY』で取り上げられていたが、新日鉄やJFE、住金といった鉄鋼どころがそういう風に下げていたのは、米ゴールドマン・サックス証券が鉄鋼セクターの格下げをしたのがこちらにも波及しただろうことと、相変わらず中国の鉄鋼界によるせいの粗鋼ダブつきで、アジアの鉄鋼市況の軟化基調を背景に挙げていた。なので株価の戻りも目先そうそう期待できないというわけだろう。