「種まき」が早過ぎたか、単に「刈取り」そびれただけか!?

 今日の株式新聞3面(明日を読む)にある“社説”たる「視点」というコラムに、3月期末決算が一段落しつつ、相変わらずの欧州債務問題や、そのせいもあっての米中景気減速懸念によって東証も地合いが悪いままなもと、明らかに驚異的下げ過ぎといっても過言ではない総合商社株の「種をまく時」到来……つまり今日明日にでも大いに押し目ナンピンを入れるべきだろうという論説があった。我が三井物産に限っていうと株価指標でPERが5倍、PBRが0.7倍と共に低水準、そして経営指標でROEが東証1部平均の5%を上回る17%とこちらは高水準とあり、もちろん三菱商事住友商事その他も似たり寄ったりの水準で放置されたまま、昨今買いらしい買いも入っていないという論調だった。
 確かに物産株は丁度3月決算締めの頃に1400円近辺にあり、My含み益も1万円超に達していたことがあった。しかしそのまま200株売りに出さずにいたところ、今や今日の終値1115円で計算する含み損が実に何と4万6800円(!)に至ってしまった。
 改めて振り返れば、物産株は昨年来「気になって気になって仕方がなかった」銘柄で(!)、新日鉄&住金が共に1000株到達して一段落した次に晴れてターゲットにした。だから今から思えば「種蒔きが時期尚早だった」ことになるが、その時はこうまでなるとは思っていなかった……これが第1原因。第2に、やはり4月に入ってからでも一旦売りに出すべきだった、つまり「決して時期尚早ではなかったが、収穫しそびれた」(!)点もある。
 しかし後悔先に立たずともいうので、物産に関してはホームページ(http://www.mitsui.com/jp/ja/)にある向こう2年の中期経営計画をジックリ吟味し、それに希望を託すよりない……今期純利益こそ4000億円に若干減の見通しだが、再来期は4500億、そして中計終了後3〜5年を目途に5000〜6000億を目指すとしている。