あっぱれ日刊ゲンダイ(!)……パナソニック批判記事。

 今夕帰宅時、乗換駅で数分の連絡待ちにふと売店に立ち寄り、久し振りに20日付日刊ゲンダイを買った。今日、日ハムのダルビッシュが「大リーグレンジャーズに6年契約6000万ドル(46億円)で契約合意」&「タメ年の妻と正式離婚」という、何ともアップダウンの激しい結末が同時に訪れた(?)ので、明日のスポーツ紙を待たずに読んでみようと思ったのだ。しかしまだ時間的に速報の域が出ないのか、離婚の件は概略にとどまっていた。
 一方、7面下に「パナソニック・ショック」という、今日で第4回目らしい連載記事があって目を見張った(!)。曰く……
 「昨秋の中間決算発表の会見場で、日経の記者のみ“真っ向シカト”!!……直前にアップされた電子版のコラム『コンフィデンシャル』での、経営手腕や企業風土への批判に反発。その後日経はトーンダウンさせて再掲載」
 「02〜03年には朝日にも広告差し止めの圧力……週刊紙朝日新聞Weekly AERA』の『松下電器V字回復の嘘』(当時)に反発」
 「4年前の08年に、大阪・難波で16人が焼死した個室ビデオ店放火事件の犯人が、リストラされた元パナ社員だったが、暗に『社名出すべからず』の圧力かそういったことは一切書けなかった!?」
 もう人権蹂躙に飽き足らず、メディアをも蹂躙しコントロールしなければ収まらないのか!?……僕の松下在籍時、好景気でもあったせいもあろうが日経各紙……本紙の日本経済新聞日経産業新聞日経流通新聞(現日経MJ)、日経金融新聞(現日経ヴェリタス)にはそういった批判記事など載ったことがなかった、いや、僕的にも記憶にない。好意的な記事ばかりで、当時インサイダーとしてさすがに眩しく読んだ記憶はある(?)。
 しかし時は流れ、日経が電子版においてとはいえそういうことを書くというのは、よっぽどのことだ。何故なら朝日等ならともかく(?)、昨今のオリンパス大王製紙なり一昔前の雪印三菱自動車、といった不祥事でも起きない限り、日経は企業批判など一切書かないからだ。まあ、古来からそれが「企業ベッタリのことしか書けない」と揶揄されている一因だが、先日も触れた136年前の明治9年に、三井物産から中外物価新報として生まれた日経の経緯からしたら、企業依存と言われようと何だろうと、僕はそれはそれでいいと思ってきているくらい、日経は特殊な新聞なのだ。
 それにしても、もう到底許せない所業である。新入社員に配られる「入社の心得的リーフレット」にも「(わたしたちの事業完遂の上で)新聞等の報道機関も重要な関係先です」とのくだりがあるはずだ。じゃあ、ちょっと批判されたくらいで「重要な関係先」改め「ブラックリスト入り」とでもいうのか!?……こうなったら、朝日や日経等の仇は僕が討つしかあるまい(!)。