中東情勢如何→原油価格如何で、物産株の手掛け方を再考。

 今日の東証は、前場こそさほどでもなかったが後場に入ってやや上げが加速したようで、日経平均が88円04銭高の8466円40銭、我が4銘柄も新日鉄が3円高の188円、住金が2円高の137円、三井物産が28円高の1224円、みずほFGが1円高の108円で引けた。とりわけ物産は前場こそ上げ幅が20円あるかないかだったが、いつの間にか大引けで30円近く上げて引け、10株保有で170円もの評価益が出ていた(?)。ただ、他の3銘柄は相変わらずの評価損計上である。
 昨日米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、先般の欧州9カ国国債に続いて欧州金融安定基金(EFSF)の格付けをも最上位から1段階引き下げると発表したが、これも大方織り込み済みなのか影響は限定的だったという。それより午前中に中国が発表した11年10〜12月期GDPが、伸び率は鈍化したものの市場予想をわずかに上回ったことで「中国の追加金融緩和がなされやすくなったのではないか」との思惑もあったようだ。それで午後に入って上海など周辺アジア株が堅調に推移、日本株も一段の連れ高となったらしい。
 とりわけ今日物産株が堅調だった材料はそれだけでもなさそうだ。今日の日刊工業新聞最終32面(深層断面)に、イランの核開発問題に絡み日米その他の原油輸入国が、僕的に勝手に名付けて「イランはいらん」戦術(?)……イラン産原油の輸入削減の経済制裁を強め、その仕返しにイランがペルシャ湾・ホルムズ海峡を封鎖せんとする脅しをかけたり、他のOPEC諸国にイラン分の増産に応じないように働きかけたりと、民主化デモ&独裁政権崩壊が相次いだという別の意味での昨年に引き続き、今年も中東発の波乱要因にも着目せざるを得ないといった記事が出ていた。“下馬評”ではホルムズ封鎖はイラン自身の首も絞めることで非常に考えづらいとしているが、ペルシャ湾での“メーカーVSユーザー”の睨み合いが原油価格の押し上げにつながって、果ては日本経済に限るとただでさえデフレの現状に、そういう物価高が加わりかねないとしていた……スタグフレーションである。
 ただ、ホルムズ封鎖がなされればそれこそ確かに一巻の終わりだが、そうでない場合を想定しつつ原油高のみ進行するとすれば、そして原油自体が普段通り何食わぬ顔でホルムズを次々スルーして行きさえすれば(?)、イランを利するのみならず我が物産株はじめ総合商社株の絶好の買い場とも捉えられる。今日の物産28円高の反発は、いよいよ中東情勢をも織り込み始めた感があるのだ。

 さて、今日も英FTSEが堅調に推移、5700ポイント乗せの場面も日経電子版で現れている。また、同時に見た日経CNBCでも、他の欧州主要国市場も超堅調で始まっていて、果ては米ダウ先物が100ドル超上げて推移している。明日の東証は一体どうなるか……続伸なら、上げ幅によっては物産や住金株の一旦売りに出しての買い戻し戦術も採るべきか否か……それを考えながら、今宵は休むとしよう……(?)。
 「ちょっとっ、山川君ッ!!」
 「はい!?」
 「はい!?だの今宵は休むとしよう、じゃないわよ!! わたしの歌の練習はどうしたのよっ!?」
 「あ゛、そうだった」
 「もお〜っ!!」
 ここでは話が逸れるが(?)、確かに気分転換も大切……今日も6枚組CD『高田みづえ全集』でもって歌うは昨日同様『アメジスト』『かげふみ』『蒼いパリッシュ』『パープル・シャドウ』で、今日ももう1回『かげふみ』を歌って締めた。
 「ねえ、『硝子坂』とかまだ歌えないの?」
 「うん、ある意味ちょっとした“リハビリ”かな。如何せんサボり通しだったからゴメンネ」
 「まあそのおかげで鉄鋼会社の“大株主様”になったんだもんね、山川君?」
 「そんなことないよ。“ちぃ株主”かな」
 「“新日鉄住金2000株”って言ってたじゃない!? で? また銘柄増やしたのね?三井物産って」
 「うん」
 「あ〜、こないだまたなんか経緯をダ〜ッて書いてたもんね……なんか日経新聞ってもともと三井物産が作ったって……」
 「うん、よく読んでるね、人のブログ」
 「エッヘン!!……ってだけど初めから日経新聞って言ってたわけじゃないんだっけ……でもなんていう新聞か忘れちゃった……中…ナントカ…物価ナントカ?……ああ〜何だっけ!?」
 「中外物価新報ね」
 「そうそれっ!!……って今と似ても似つかない名前なんだもん」
 「まあでも、おぼろげながらも覚えてたのはさすが」
 「でもそんなに手を広げて大変じゃない!?」
 「だから気分転換になおのこと、あなたの歌を練習しなきゃ……」
 「そうよっ!!もうサボっちゃダメよ、いい!?」
……といった夢も今宵見られないか(?)……一体どうすれば(?)。