目が覚めるほどではないが、あっぱれ「スクープの毎日」。

 今日の毎日朝刊1面トップに、政府が東電へ1兆円規模の公的資金を投入し事実上の公的管理下に置くというスクープが出ていた。先の大震災以降の原発事故対応や損害賠償等々によって、今期末に債務超過に陥る可能性大だとして、東電が発行する新株(優先株)を原子力損害賠償支援機構が引き受ける形で実施するという。
 そして今日の東証で案の定東電株が急落、一時昨日比46円安の229円まで下げた後戻したものの、結局31円安の244円で引けた。出来高東証1部トップの1億4535万株だったのだ。
 しかしこうしたことは震災直後の今春、今後東電をどうするかという課題で視野の一つとして既に挙げられていた。いわゆる「日本航空型」か「りそな銀行型」か、はたまた最悪法的整理か、といったことで、今回政府が正式に公的管理下に置く決断を固めたのを毎日がキャッチ、スクープしたといえる。その証拠かどうか、今日のウチの夕刊で朝日も読売も日経も全く追っていなかった。