今動意づかれても困る面があるが……

 今日の株式新聞2面に、ここへきてJFE HD等の鉄鋼株もいよいよ動意づいてきたという記事が出ていた。タイ洪水問題や、それを含めた今年度の粗鋼生産量見通しが1億700万トンラインも割る発表まであり、JFEが68%、新日鉄が49%、それぞれ年初来高値から下げてきた。しかし、昨今のハイパー円高をも含めた「悪材料で底打ち」が経験則として挙げられ、政府も先日可決した第3次補正予算ばかりか早くも第4次補正まで考えていることから、鉄鋼セクターにはいよいよ追い風が吹こうとしていた。
 確かに我が2銘柄の新日鉄と住金は、株式新聞のWebチャートや22日付5面下段にある「モメンタムスコア」を見ると何れも「売られ過ぎ」と判定されていて、まるで昨日の終値ベースで僕が抱えている評価損(新日鉄171円で1000株保有で6万4000円、住金123円で300株保有で6600円)も底だろう、もうそれ以上損はしまいと慰めてくれているかのようだ(?)。
 しかし、そういった評価損をこれから50〜100株ずつ買いに出て減らしていこうとしている矢先に動意づかれては、楽しみ以上にまだ困るというのが僕的見解だ。新日鉄住金発足まで実質あと10ヵ月しかなく、この間にどれだけシコシコ買い集められるかが(?)勝負だと踏んでいるからだ。それらの評価損は、ナンピン買いを入れ続けるためのコストと解釈すれば痛みも和らぐのだ(!)。