新日鉄・住金合併2次審査はこれから!?

 今朝出勤前、朝日朝刊にザッと目を通したあと手に取った毎日朝刊6面(経済)左上の方に出ていて気がついたのだが、見出しに「新日鉄・住金合併2次審査開始」とあり、言い換えれば公取委による2次審査が実質まだだったという。
 「は!? なんで??……10月初めからとりかかって、年末には終わる手はずじゃなかったっけ!?」
 記事では6月一杯の1次審査に続いて月末に「2次審査入りの手続きに移行していた」……そしてそれ以降、両社に求めていた追加報告が完了したとして、昨日になって公取委がようやく「2次審査スタート」を宣言し、最長90日間、来年2月7日までに合併可否判断を下すという。
 あとこのことは日経朝刊5面(経済2)、日経産業新聞1面&3面(デジタル総合)『News α』にも同様に出ていて、日経本紙では「両社は日本のみならず米国を筆頭に約10カ国の独禁当局にも審査申請し、既に米で承認済み」とあった。
 そして日経産業『News α』では冒頭で毎日や日経本紙と同様のことを簡潔に書いたあと、余談として韓国・ポスコとの間柄に絞って考察していた……この8月にポスコ株の時価総額が、ドルベースだが世界王者のアルセロール・ミタルを抜いたという。もっとも最近まで新日鉄時価総額がミタルを上回っていたとも言っていたから、ようやくポスコも、と言えなくもない……ただ、先の大震災直後にその時の年初来安値192円をつけたばかりか、前述した通り今日も今日とて一時184円の安値更新にまで至ったから、時価総額比較がどうなっているかはわからない。唯一、昨今のハイパー円高ドル安がそれを相殺して余りあるかもしれない(!)。
 結局のところ、1次審査が済んでからひと夏越してこの延べ4ヵ月超もの間、2次審査に入りたいから資料提出だの追加報告だの何のかんのと、公取委が両社に要求しまくっていたわけだ(?)。いずれにしても両社の、来春に合併契約調印し来秋に合併・発足、というスケジュールに支障が出なければ、審査がズレ込もうが長引こうが別に気にしなくていいだろう。
 なお、このニュース、朝方に朝日朝刊でなぜ気がつかなかったといえば出ていなかったからで、帰宅後もう一度目を通しても同様、しかも夕刊にも出ていなかった。そして読売朝刊8面(経済)には出ていたが、気がついたのは帰宅後だった。
 また、公取委の合併審査について言えば、7日にも日経朝刊1面トップのスクープがあって取り上げたが、東証大証に関しても近日中に両証取からも申請があろうと思う。その時は新日鉄・住金2次審査中であっても、パラレルで東証大証1次審査に踏み切るのだろうか。または、公取委は両証取の申請こそいつでも受理するが、新日鉄・住金が済むまで審査スタートを待ってもらうとか、逆に両証取の方で新日鉄・住金が済むまで申請しないで待つつもりなのだろうか……その辺もちょっと余談的関心がある(!)。