住商(確か住金の筆頭株主)が米シームレスパイプ会社に出資!?

 今日の日経朝刊11面(企業2)中ほどに、住友グループの総合商社・住友商事がシームレスパイプの米国製造会社「V&M TWO」に約1億ドル(約77億円)出資したということが出ていた。地中の岩盤層に含有の「シェールガス」というのが、先の大震災による原発事故もあって発電燃料としての需要が拡大していて、その採掘に活躍するパイプである。
 V&M2はもともと仏鉄鋼大手バローレックスの子会社で、住商は全株式の19.47%を取得、あと大部分の80.53%は引き続きバローレックスが保有するという。
 この記事は今日の休出の昼休み、社食が休みなので丁度行きしなに買ったおにぎり7個をほおばりながら(?)読んでいたが、「住商って住金の筆頭株主じゃなかった!? あれっ、何で今、米のシームレス会社に!?」と思った。そしてウチに帰って、入手したてホヤホヤの(?)会社情報秋号で見て間違いなかった……9.5%の4億5833万株、そして僅差の9.4%が新日鉄の4億5176万株である。
 ともあれ、シームレスといえばグループ内なら尚更、住金こと住友金属工業なんだが……意図するところが僕的に全然不明だが、記事中「住商とバローレックスは02年に中径シームレス会社を買収、共同運営していて、更に将来的にこの会社とV&M2との経営統合にまで持って行き、米市場向けシームレス事業の経営効率向上に資する」とあったので、ここ10年来、住商はシームレス事業を押さえようとしていて、そこへ住金が新日鉄と合併し新日鉄住金の発足が控えているからとしか、今のところは解釈できない。なので後日にでも日経産業なり日刊工業で、それこそ「深く採掘した」記事が読みたいものである(!)。