日刊工業、10月を待たず13日から月極めで登場決定!

 今夕、定時上がりで帰りの電車の中、おもむろに今日の日刊工業新聞を広げつつ決定した……「よし、13日から超久々に!!」そして帰宅後日刊工業Webサイトから9月13日から4ヵ月の月極め、つまりひとまず12月エンドまで年内一杯とる申し込みを済ませた。とりあえず今日までの試読で、ブッチャケ言って日経産業と違って読みにくいのをおして(?)、10月からのつもりを一気に半月前倒しする形をとった(!)。13日は火曜で12日月曜がまた新聞休刊日による月曜休刊である。
 なお、申し込みフォームに「日刊工業を何でお知りになりましたか?」という必須回答の質問項目があり、こう答えておいた……
 「20年以上前に読んだ株式投資の入門書に、銘柄の情報収集の上で御紙その他のことが出ていたのがきっかけです。その後『日刊工業新聞の読み方』といった書籍も読んだことがあります」
 その「20年以上前の入門書」とは、24年前の87年に買った『コミック版一番わかりやすい株入門』『(同)株中級』(安田二郎すがやみつる共著・講談社)というマンガ版入門書で、今も持っているというに及ばず、ひっきりなしに復習中なのだ(!)。

 当時僕はJR大阪駅売店の新聞・雑誌スタンドでバイトしており、春先に上場したNTT株の影響で折から株式ブームが到来、店で扱っていた大阪新聞(C版)のみならず證券新報と証券日刊の株式専門紙2紙に至るまで“商品知識”を身につける必要性に、別に誰に言われたのでもなく自ら迫られていた(?)。その、大阪の産経夕刊と統合されて今は無き大阪新聞は早版から順に「A・B・C」と刷り分けられていて、「C」が17時台に入荷する最終版だ(基本平日月〜金。土は月〜金同様14時台に入荷するB版が最終)。そしてそこには夕刊紙で唯一、大引けの値が全銘柄掲載されているのがセールスポイントだったのだ。夕刻以降の時間帯、丁度ラッシュアワーでもあり、ましてやインターネットはもとよりケータイすら未普及の時代、帰宅途中のサラリーマンを中心に「日々の終値が知りたい。しかし専門紙は高いし」というわけで、平日月〜金は飛ぶように売れ販売にテンパったという、今では懐かしい思い出がある(!)。当時證券新報から後々遂に扱い始めて当然僕的に喜んだ株式新聞(!)まで120円かそこらだったか……!?大阪新聞は70円で、最後は90円か100円ないし百数十円までにはなったか……とにかく基本週6日立会いで(土曜も今と違って前場のみあり。そういえば週5日になったのはいつからか!?)月にすると25日はあったから、いくら株ブーム突入後とはいえ1日50円の差は思いの他大きかったようだ(!)。何しろバブル景気直前の円高不況の時期で、85年のプラザ合意以降、86年はもとよりプラザ合意をやめるというルーブル合意の出る87年までにかけて、当初1ドル240円あったのが一気に150円までなり、更には当時の史上最高値120円をもつけたほどの、考えようによっては昨今の80円ライン突破のハイパー円高どころではない為替基調の影響が続いていた(!)。後に同じ産経グループ・夕刊フジ東証のみだが大引け値を載せるようになったものの、売上でグループ仲間の大阪新聞に一矢報いるまでには至らなかった感じだ。

 そういった背景があって買って読んだ2冊だが、まあマンガ版といってバカにするなかれ、蔑むなかれ……執筆から既に四半世紀が過ぎて、証取の場面や証券会社の手数料、そして税制に至るまで、現行との違いがそこかしこにあるが、基本は不変なので違っている部分は自分の中で訂正して読めばいい。証券アナリスト・株式評論家の安田氏と、『仮面ライダー』と『ゲームセンターあらし』その他の原作で名高い漫画家すがや氏のコラボで、読んでいて楽しい上に思いのほか血肉にもなるので、まさに株式投資のMy原点ここにありだ。
 そしてその中で、銘柄情報の収集法「初心者向け」として新聞(ここでは一般紙……いや、日経本紙も含むか!?)の広告や折込チラシ、テレビCM、スーパー等の店先etc、「中級者向け」として日経産業、日経流通(当時。現日経MJ)、日刊工業の各紙や、各界の専門雑誌が良いと教えていたのだ。当時既に日経産業・日経流通は聞いたことがあったが(ただし今と違ってまだ読んだことがなかったが……)、日刊工業はその時初めて知ったのだった。
 
 昨年も触れたが、日刊工業は90年代初頭に何回かとっていたことがある。しかしそのつど「やはり日経本紙&日経産業で十分間に合う」と思って止めてきた。それでも今回十何年振りに登場を決めたのは、企業情報で日経が大企業中心なのに対して日刊工業が中小企業中心であることでバランスを取る意味と、あと何といってももう公取委で2次審査が始まっているのか新日鉄・住金合併、その行方を日経や朝日等の他に日刊工業でも追ってみたいと思ったのだった。また、日経本紙より小さいスペースながら日経同様2面右に社説もあるので、日経や朝日等との論説の違いの有無もありそうで楽しみだ。