「東証・大証統合問題」で読売がスクープしたが……

 今年3月10日以降、7月上旬まで日経と朝日でスクープ合戦を繰り広げていて、当事者間でも協議中の「東証大証経営統合」について、今日の読売朝刊1面トップに「上限付きTOBの条件付きで東証大証を子会社化」というスクープが出ていた。恐らく産経や東京(中日)にも出ていなかっただろう。蛇足ながら、「上限付きの条件付き」とは決して駄洒落ではないのは言うまでもない(?)。
 7月5日付朝日朝刊のスクープ通り、結局のところ既上場の大証を存続会社として東証が合併し、東証側は重要案件決定の際に影響力を発揮する66.6%の出資比率を主張しているが、50%超にとどめる妥協案もあるという。いずれにせよこの統合問題で東証大証間でもめてはいたが、国際的な証取再編の動きには早く追随せざるを得ず、いつまでも対立ばかり続けるわけにもいかなくなってきた感がある。
 なお、この読売のスクープだがウチの新聞で今夕追いかけていたのは毎日(1面準トップ)のみで、朝日と日経は双方の電子版を含めて全く出ておらず、今日のところは追っている様子がなかった。