いよいよ新日鉄・住金合併の2次審査突入。両社、産活法適用も申請。

 昨日ウッカリ書きそびれた日経朝刊4面(経済1)、そして今日の毎日朝刊7面(経済)と朝日夕刊2面、読売夕刊2面に、いずれも公取委による新日鉄・住金合併の、90日間に及ぶ2次審査に入るという記事が出ていた。今日どうやら1次審査が予定通り終わったようだが、公取委は今日午前、両社に対し追加の合併報告書というか、合併後にシェアが拡大する商品情報等の追加の資料というか、そういったことを求めたという。2次審査はそれが整い次第スタートらしいから、早くて来週中だろう。
 もっとも毎日朝刊の末尾に「公取委曰く2次でOUTになった例ナシ」ともあり、2次をやるにはやるが、もう事実上OKを認めたとも取れよう。何も形だけとまでは言わないが、将来何かあった時に「1次のみで認めた公取委も悪い」との批判を先にかわす面もあろうし、第一41年前の新日鉄発足時にあれだけ足掛け1〜2年もかけたことを思えば、今回1次2次合わせて120日、半年足らずで審査終了できれば正直安堵できるだろう。
 また20時08分配信の日経電子版に、両社が明日経済産業省に今国会で改正された産業活力再生法の適用を申請するとも出ていた。この改正産活法により、審査する公取委と両社所管の経産相が直接協議する制度が始まり、両社は透明で迅速な審査を期待するとしている。