いよいよ鉄鋼株の本格相場か!?……という紙面。

 昨夜既にWebで読んだが、今日の株式新聞2面に、新日鉄を筆頭とする鉄鋼セクターの株価が堅調に推移し、少しずつながら存在感が増しているという記事が出ていた。主要ユーザーの自動車向け鋼材供給の回復や、中国で今秋以降の景気テコ入れの可能性が囁かれ「公共住宅向け鋼材需要が期待できる」との観測まであるという。
 また、僕の為にか(?)新日鉄に限って取り上げていたが(!)、昨日時点での75日移動平均株価が252円といい、仮にそれを奪回すれば更なる上値の可能性を示唆していた。そして俗によく「鉄は熱いうちに打て」といわれるが、転じて「鉄は熱される前にジックリ仕込む」と結んでいて、要は今こそ買い場だと言わんばかりだった。
 しかし、僕的に今はそういう記事は自粛して頂きたかったのが本音で、先日も230〜240円ライン近辺が買い出動には心地よかろうと論じたところなのだ。もっとも先の大震災後3ヵ月が過ぎ、この間の循環物色においてようやく鉄鋼株にお鉢が回ってきたとも思っていて、確かに株式新聞がそうして取り上げるのも無理はない。
 そして今日の新日鉄株は4本値249・252・246・252で前日比5円高出来高2245万7千株で東証1部12位で、あとPERとPBR、配当利回りは明日の日経朝刊で確認したい……といいながら、何だかんだと終値でキッチリ「252円奪回」しているではないか(!)。なので今日のこの記事の真価が週明け以降問われることになり、株式新聞責任重大である(?)。
 なお、今日は先週の住金に続いて新日鉄株主総会が予定通り開かれたようだが、詳細はもちろん概要すらまだわからない。明日の日経朝刊か、週明け以降折りしも公取委での1次合併審査が終了予定だし、それも含めて日経本紙なり日経産業で住金のように取り上げてほしい(!)。