IFRS延期……朝日はベタで初追い、日経は詳しく2度目追い。

 昨日読売朝刊がスクープした、金融庁によるIFRS(International Financial Reporting Standards:国際財務報告基準国際会計基準)の2015年導入を延期する方向に傾いたという記事で、今日朝日朝刊8面でベタながらようやく、日経朝刊7面(経済2)トップで昨日の夕刊に続いて2度目の後追いとなっていた。朝日のベタは申し訳ないが要約するまでもないので、抜かれた悔しさが滲んでいる(?)日経の方を要約したい。
 金融庁が09年に導入方針を決めたものの、その後世界の情勢が若干変わった。確かにそれ以前の05年にEUが域内上場企業へ義務化したが、最近インドが導入先送りを決め、他の導入国でも自国基準に適合しない部分は切り捨てる動きがあった。更には米国会計基準を統べるSEC(Securities and Exchange Commission:米証券取引委員会)が今年5月、時間をかけてギャップを埋めるという、これも事実上の先送りを決めている。
 まあIFRSとは何かについて、僕的に未だ研究中の身で何ともいえないのが歯がゆいが、文字通りグローバル・スタンダード……その導入が如何に困難かを示す証左としか、現時点ではいえない。