日経朝刊「きょうのことば」で“各種利益”の定義を勉強する。

 今日の日経朝刊1面トップに、昨日東電が発表した11年3月期連結決算で最終損益が1兆2473億円もの赤字(!)に陥ると出ていた(まあ日経に限らず朝日等もそうだが……)。先の大震災による特別損失が1兆円強で、やはり日本企業において過去最大の赤字額となったという(金融機関を除く)。売上高こそ7%増の5兆3685億円、経常利益も55%増の3176億円を上げたのに、福島原発事故や3月後半の計画停電において周辺住民や管内の利用者へのある意味加害者であると同時に、大震災でメタメタにされたところへ世論からも総攻撃を浴びている被害者でもあることが、数字上からようやくハッキリした。
 しかし今日精読したのはその記事自体ではなく、むしろ添付されている「連結最終損益」が今日のテーマのコラム「きょうのことば」である。たった今もそうだし4月28日発表の新日鉄と住金の決算でも同様だが……いや、日経新聞を読み始めて以来この23年半の間時折思ったこととして、やれ「営業利益」だの「経常利益」だの「純利益」だのと、一体いくつ利益があるねん(!?)とブッチャケややこしいことこの上ない(!?)。が、それでもそれら「各種利益」には重要な定義づけがある。
 「売上高」から原材料・人件・広告宣伝等の費用を差し引き、本業の損得を示す「営業損益」……更に支払利息や受取配当等の金融収支、関連会社の損益の一部を加減して「経常損益」を算出……またそこから株式評価損益や土地の売却益、税金(法人税等か!?)を加減して算出するのが今日のテーマ「最終損益」で、決算短信で「当期純利益」の項目にあたることから、いわゆる「純利益」とは言葉が違えど同じ意味のようだ。
 この辺は企業会計にまつわることで、各項目の詳細や各種ケーススタディー等はまた八重洲とかで売ってる専門書で勉強するしかあるまい。