今夏は計画停電&総量規制で四苦八苦か!?

 今日の日経朝刊1面トップに、福島原発がダウンしている中、今夏までに東電がどんなに頑張って方々からかき集めてきても供給電力が4500万kwに過ぎず、昨夏の猛暑の経験上でも必要とされる6000万kwまで1500万kw不足する見通しだという記事が出ていた。
 まず目下の東電の供給力は中部電力等の電力融通分も含めて3500万kwで、川崎の東扇島と茨城の鹿島の両火力発電所を4月末までに運転再開の“復活”によって4200万kwに。そして長期“休眠”中の横須賀も夏までに何とか復活の方向で検討、実現にこぎつけて4500kwとするというものだ。あとIPPと呼ばれる独立系発電事業者や自家発電設備を持つ製造業にも協力願うというが、それらの合計は100万kwほどだという。
 こうなると目下4月まで実施中の計画停電どころでは済むまいと、経産省は製造業等の大口需要家を対象とする電力総量規制にまで踏み込む検討を始めた。それは3面(総合2)「きょうのことば」に説明があり、73年の第1次オイルショックの翌74年に1度発動されたことがあるらしいが、電気事業法第27条に基づき、時の経産相が今のような事情の折には大口需要家の電力利用を制限できるという。計画停電が文字通りかつ現在実施中の通り一定時間一定エリアの送電ストップなのに対して、総量規制はストップしないでいつつ文字通り使用量制限である点が異なる。そして制限不遵守な方面には罰金が待っているという。
 そうなると、早くも今から今夏のことを思うと頭痛がする(!?)。計画停電と総量規制のダブル実施もあり得るからだ。何しろ昨夏が昨夏だっただけに、残るはサマービジネス関係者には申し訳ないが今夏が冷夏になることを祈るしかあるまい。