今日の東証で一転急反発。

 今日も寄り付きから地合いが悪いか……今日は日経平均2000円は下げるか?……と思っていた東証だったが、休憩中に日経電子版携帯用を見て驚いた。一時600円ほど反発していたのだ。地震後、月・火で1600円強下げているのでここが押し目ナンピンのチャンスと思ったか、どの銘柄もテクニカル面で世紀の買い場だと思ったか(?)、値上がり銘柄数1541の全面高でもって日経平均は昨日比488円57銭高の9093円72銭、東証1部出来高もこれは歴代2位だろう49億0537万株で引けた。
 今日の日経朝刊5面(総合4)と10面(マーケット総合1)で、共に今の市場は地震自体よりもそのあおりを受けた原発の被害・異変に注目が集まっていると出ていた。つまりは僕が思うに「原発相場」……原発が復旧していくか、逆に爆発等の異変・不祥事が発生するかで左右されそうだとのことだろう。確かに電力供給とりわけ首都圏のその不安ひとつで日本経済がどうにでもなるので、極端にいえば「終わった(であろう)地震」よりも「今後の電力供給回復なり原発の動向」に焦点が集まるのは自然の成り行きだ。
 ただ、そうなると今問題の福島原発ひとつとっても、いつ完全復旧するかここ数日で見通しのつくわけがなく、今夜僕的に初めて目の当たりにした計画停電が下手をすれば冷房需要等がかなりな今夏も不可避であることが裏付けになっていることから、株価の長期低迷も不可避という理屈になる。大体1〜3月期、更に4〜6月期のGDPなり企業業績が落ちるのは逆に目に見えており、なおのことだ。