前期比5割増という上場企業の今期経常利益。

 今日の日経朝刊1面トップに、昨日までに第3四半期決算発表を済ませた上場企業(金融・新興市場を除く)1471社を対象に日経が集計した結果、3月期末連結経常利益が前期比53%増の見通しとの記事が出ていた。全体の3割強が金融危機前……08年9月の米リーマンショック前のことだろうが、その時の水準を上回るともいう。ただ、末尾にあったが1次産品の価格上昇が懸念材料ではあり、僕のために新日鉄を引き合いに(!)……確かに増益予想ではあるもののここへきて額自体を下方修正、つまり事実上の“減益見通し”で、理由として原料炭などの上昇が250億円下ぶれさせるとあった。会社側は「来期早々の4−6月期も引き続きそれが心配」とのことだ。
 まあリーマンショックは経済学でいう「コンドラチェフの波」だか何だかよくわからないが、そう滅多とない周期で発生する経済恐慌の一種に過ぎない言わばイレギュラーだったわけで、来期は僕的にも明るい兆しは感じ取っている。あとはやはり新日鉄・住金の動向如何にかかっているはずだ。