「オバマ演説」に市場は反応薄だったが……

 日本時間の今日午前、予定通りオバマ米大統領の一般教書演説(キーワード:Win the Future「未来を勝ち取る」)が行なわれたようだが、法人税減税や高失業率是正の雇用創出等々を打ち出したものの、3日前の日経2紙(本紙・ヴェリタス)での「Outlook」で展望したこととは裏腹に、ひとまず東京金融・資本市場はさほどの反応を見せなかったようだ。もちろん日経CNBCでも取り上げていたが、これを踏まえて次に2月の予算教書演説を注目する必要があるとのコメントがあった……「一般」はあくまでガイドラインであって、具体的な個別の中身は「予算」にて示されるということだ。ともあれ、オバマ演説から一夜明けた形でこの後開く26日の米市場如何で、明日27日の東京市場の行方が左右されよう。
 それにしても周知の通り米も米で議会下院が野党・共和党多数の状態で、オバマ民主党が上下両院の「ねじれ」に苦慮している……余りにも日本と「同時進行酷似」しているのは単なる偶然かわからないが(?)、“当方”の菅直人政権もしばらくは米をお手本にするしか乗り切る術はないのか……ただ法人税減税を議会で打ち出したのは若干ながら、一昨日24日召集された第177通常国会における“当方”の施政方針が先だったので、それとなく向こうもこちらを参考にしているのかもしれない。