「なつかCM」も立派な文化か…

 今日のテレ東系『なつかしCM大勝!時代を飾った名作130』は、見た人殆ど問答無用で永久保存だろう。僕もキチンと録画……但しあえてデジタルにせずアナログ映像だったが……まあ僕的に名作CMは断然昭和時代、西暦で言えば1970〜90年代に集中していて、画面の小さささえ我慢すれば今回はDon’t mindだ。
 よく「歌は世につれ世は歌につれ」と言うが「CMは世につれ世はCMにつれ」とも言える。そしてまあそれはそれは、あちこちの年代から多種多様なCMが流れてきたが、その中でMy Only Bestは次のCMだ。
 1.JR東海『X’mas Express』……90年前後、山下達郎『クリスマス・イブ』をBGMに何人かの女優が東海道新幹線100系と“共演”。
 2.『禁煙パイポ』(85年)……「私はコレ(小指)で、会社を辞めました」ああ“迷”ゼリフ(!?)
 3.ライオン『AQUA―MEシャンプー』(85年)……ファンだった河合奈保子姉登場で、以降しばらくの間ウチで使うシャンプーにしていたのは言うまでもない(!)。
 「もお〜またまた山川君らしいじゃない? 新幹線といい奈保子ちゃんといい……」
 「あっ、みづえおかみ、今は場所中で多忙にもかかわらず居なすったんで!?」
 「居なすったのかって……またシカトするう〜!? そりゃ山川君の前に100系と奈保子ちゃんに出てこられた日には、わたしなんかお呼びじゃないかもだけど」
 「いや、唯一例のCMでは間接的にみづえさんもお呼びだったけどネ」
 「何が?」
 「何が?って何バックレてんだか……ハウス食品バーモントカレー』のCM(74年)!」
 「べ、別にバックレてなんかないもん!」
 「『高田みづえの相撲部屋おかみさん』を読んでの推測だけどさ、『ヒデキ感激!!』に『みづえも感激!!』だったんじゃないのお〜!?」
 「もおっ!アラフォー男如きがアラファー女をからかうでないっ!」
 「故郷の鹿児島でも上京してからもデビューしてからも、バーモントカレー食べまくってたんでしょ!?」
 「そ〜よっ!だいたい今日は山川君ならではの、いつもの難しい話はどうしたのよっ!」
 「確かに今日の朝日の『製造業に於ける法人税引き下げの是非』、毎日の『TPPとコメ農業の苦境』、日経本紙の『市場アウトルック』について書きたかったけどさ……でも今日はチョット休ませてよ」
 「ダメっ!このテーマが済んだらすぐ書きなさい。じゃないと鹿児島で新聞奢ってあげないぞっ!」
 「もう夜更けだっての……あ〜っ、さては……そうか、いま心臓バクバクしてるな!? 急に往年の『みづえ少女の王子様』を持ち出されたから?……みづえちゃんって、やっぱかわいい〜!!」
 「うるさい!」
 「まあそれはそれとして、JR東海でシンデレラ・エキスプレスとも言ってたと思うけど、僕的にやっぱ当時の100系って、300系『のぞみ』デビュー直前の全盛期だったせいもあって絵になってるよ。返す返すも04年の品川開業、全列車最高270km/h化の為に東海道から引退させたのは、早過ぎたって点で惜しまれる」
 「ゲストの早見優ちゃん初め笑って見てたけど、いつの間にかチョッピリ涙ぐんでたもんネ」
 「『あれ好きィ〜!!』とか言ってて、そりゃ感動もするね……ああも物の見事に歌と人と100系の『三位一体』で来られては。でも今N700系やノーマル700系であれをもう1回撮っても、きっと絵にはならないよ」
 「どうして?」
 「“顔”が違う。運転台真正面からのショットからして、(N)700系より当時の100系の方がスマート&シャープ、それに引き換え(N)700系はブッチャケ顔が可笑しいもん」
 「じゃあ山川君的に今絵になるっていったら何なの?」
 「JR東だけど『はやて』のE2系だろうね。もっとも来春にはE5系『はやぶさ』と主役交代だけど」
 「絵になっても残念ながらCMにならないけど……ねえ、わたしの故郷、今の鹿児島新幹線の……あれ、何てったっけ?」
 「800系の『つばめ』」
 「そうそう、それとか来年できる大阪から直通の『さくら』『みずほ』はダメなの?」
 「う〜ん……ゴメンネ、悪いけどやっぱJR東E2系に“軍配”だね」
 「ふ〜ん、そういうものかなあ〜。ともかくさ、長く生きてりゃ俗に言う『なつかCM』も立派な文化じゃんねえ」
 「そうそう、話が戻るけどJR東海92年バージョンで“初代ウルトラマン黒部進の娘・吉本多香美が出てて……『ウルトラマンティガ』に出る4年前になるけど……今見て気付いてよく見たら、その時の吉本多香美の髪型って“みづえちゃんカット”だワ」
 「えっ!……あ〜っ、ホントホント!」
 「『私はピアノ』 『涙のジルバ』 『ガラスの花』辺りをリリース当時の80年〜82年頃のじゃないの?」
 「うん!……わ〜あ、多香美ちゃんかわいい〜!!」
 「いくら何でも自分で言うかねえ」
 「何だよっ! 文句あんのかよ!? あたしはあの子がかわいいっつってるだけじゃねえかよ」
 「いえいえ……そういや、みづえさんのCMが全く記憶にないのはなんで!?」
 「歌一筋!そういうキャラじゃなかったから」
 「1本もなし!?お呼びじゃなかったのが真相?」
 「Shut up! あっ、ねえ〜、ところで山川君の今のBest CMってある?」
 「今日もたまたまやってた三菱のテレビ、その他キッコーマン醤油かなあ……菊池桃子ちゃんだもんねえ」
 「ハイハイ、そうでしょうそうでしょう!? かつて奈保子ちゃんと掛け持ちファンでいらっしゃったと、おっしゃってましたもんねえ〜!? って、あれ!?山川君こないだシャープのテレビ買ったって……シャープは確か吉永小百合さんと本木雅弘君……山川君ってサユリストだっけ!?」
 「タモリじゃあるまいし、違う違う。携帯がシャープだからって何度かここで書いたでしょ? ってゆ〜か僕は目下あなたの歌をカラオケの十八番に持ち、今更ながらあなたに“めぐり逢えて”よかったって思ってる、言わば“ミヅエスト”なんですから……」
 「もお〜山川君ったら……そんな言葉あるわけないのにィ〜……それに……あれっ!? 何か目が潤んでき……もう〜っ!一体この『涙のジルバ』状態どうしてくれるのよっ、この女殺しっ!」
 一体これで何本目の「夢のシナリオ」だろう…………(!?)