有史以来の最高値にリーチか王手か?

 今日の、つまり日本時間の今夜に入ったところで欧州外為にてとうとうというのか、やはりでいいのか、一時1ドル80円台に乗せたという。今夜この文を綴っている時点では81円20銭近辺というが、日経電子版を見ると一時80円88銭と、これまた15年半振りである。しかも円のみならず、中国人民元や韓国ウォン、台湾ドル、シンガポールドル、豪ドル、南アフリカランドも米ドルに対して高くなっているという。
 一方、東証では日経平均が何故かジャスト180円高の9583円51銭で引けた。先週同様、米の追加金融緩和観測からNYダウが堅調に推移しているのを受けた形のようなのと、そういった緩和トレンドの中で資金がだぶつき始めているところへ株だ金だ原油だ日本を含めたアジア通貨だと、資金の矛先が向かっている様子という。日本に限っていうと、兼ねてから円高は明らかに大多数の企業の減収要因すなわち売り材料の筈なのだが、その「資金のだぶつき」という新たな買い材料(なのかどうか)が降って湧いたようである。ただ「その材料」はイマイチ掴みどころがないというか、得体が知れないというか……「何故か」といったのはそういう意味だ。
 また、そろそろ「円暴落」の懸念だか期待だかわからないが、そうとも思うのは世界中で僕だけなのか……(!?)