日米間の「金融バトル」の行方。

 今日、日銀が来週の9月6・7日に予定されている金融政策決定会合を言ってみれば事実上前倒し…「臨時」付きの決定会合を開き、僕らも学校時分に習った三大金融政策の一つ「Open Market Operation:公開市場操作」されどそこまで習っていない「新型の固定金利オペ」について、供給額を20兆円から30兆円に増額、貸付期間3ヵ月に加え「6ヵ月コース」も新設、金利政策金利0.1%とする追加金融緩和策を決めた。ただそれを待たずに東京市場ドル円・ユーロ円共に大体1円50銭前後か円安になり、日経平均前場で一時27日比で約290円高にまでなった。
 それを職場で休憩中に日経電子版携帯用で見ていて驚いたのも、しかし束の間だった。帰宅し、この文を綴りながら再度電子版で見てみると、何のことはない、20時時点で対ドル・ユーロ共に1銭〜20銭程とはいえまたぞろ円高である。もし結局今日何もしなかったらまた「鬼のような円高」だったということだが、週末9月3日に米国雇用統計の発表が控えており、それを受けてFRBが8月10日同様また何らかの手を打ってくるかもしれず、今週から来週にかけてどうも波乱要因に事欠かないかもしれない。まあ、唯一ハッキリしているのは、円高傾向をひっくり返すのが容易ではないことだ。