オーストラリアの高速鉄道計画。

 今日の日経夕刊1面トップに、豪州にて高速鉄道計画が浮上しJR東海等が売り込みを図るという記事が出ていた。路線は東南部沿岸、豪州第3の都市ブリスベーンを起点にニューカッスルから最大都市シドニー、首都キャンベラを経て第2の都市メルボルンまでの全長1700kmで、試算段階の総工費は400億豪ドル(約3兆円)といわれているという。
 もともと豪州には1980年代から莫大な建設コストを巡って、その計画が浮かんでは消えていたが、来る21日の総選挙で環境政策が争点の一つになっており、これは与野党問わず推進に前向き、何しろ温暖化ガス排出量が航空機の4分の1以下、自動車の3分の1以下とされ、今回の計画も与野党どちらが勝っても推進される見通しのようだ。
 そして選挙直後の24〜25日、シドニーで地元鉄道業界主催の高速鉄道セミナーを開き、日本から国交省JR東海が講演を、日立・東芝・三菱の各メーカーが技術展示(支援:日本貿易振興機構ジェトロ=)を行ない、同様に参加する予定であるフランス等の欧州企業との間で激しい受注競争になりそうという。