これで労働者派遣法改正もお流れか…?

 昨日の第22回参院選は連立与党にとり相当な痛手になった。一方で、とりわけ自民・みんなの両党の躍進は、前回の参院選や昨夏の衆院選とは真逆で「民主への批判票」となった感がある。
 しかしそれにしても、ここ何回かの衆参両院選は軒並みネガティブキャンペーン的でしかなく、テンションはそれなりに上がるものの、20時の投票締め切り前後に始まるテレビ各局の開票速報を見ていくうちに、段々そのテンションが沈静化していき、結局普段通りの日常に戻っていく……ということの繰り返しである。
 まあ、せいぜい近年では05年小泉政権下での郵政選挙……丁度競馬ではディープインパクトが3冠を取って社会現象になった頃でもあったが、参院で郵政法案が否決されたから衆院を解散し、当時の自公連立与党が圧勝したという、それもそれで「ディープインパクト」だったというくらいだろう。あとは昔の池田政権での「所得倍増」や田中政権での「列島改造ブーム」を思い起こすしかない程度、しかも高度経済成長期での歴史と化したお話である。
 ともあれ、これによって非正規雇用の僕の立場で言えば、労働者派遣法の改正がいよいよ危ぶまれてきた感があり、果ては「派遣になるのが悪い」というレッテルが貼られてしまうことにもなる危惧がある。それは、派遣法改正に一番熱心と目される共産・社民両党の今回の退潮からも伺えてならないからだ。