ウォーレン・バフェットに言わせると未だ高水準だろうが…

 もう1つ日経朝刊から。17面(マーケット総合2)に東証の平均予想PERが急低下してきたという記事が出ていた。PERを算出する上での分数の分母に当たる株価がギリシャショック等で下がる一方、それを織り込んでいないものの10年3月期決算が前期とは打って変わって軒並み好調であることから、分子に当たる1株利益が上がっていることが主因という。丁度16面(マーケット総合1)にある「主要指標」に、前期基準PERが120倍だの(日経300ベース)、380倍だの(日経平均、500平均ベース)、500倍だの(東証1部全銘柄ベース)とあるのと裏腹に、今期予想が一転22〜24倍となっており、記事が数値で裏付けられている。
 しかし今週の日経ヴェリタス「バフェット特集」をつらつら読むと(?)、どうやらバフェットにとっての「適正PER」は10倍台前半らしい。だからバフェットに言わせれば、この水準では未だ「買い」に出られないのかもしれず、それこそ来春3月待ちがいいとこなのだろう。