新日鉄住金株の堅調さ裏付け記事2本。

 今日の日経朝刊16面(マーケット総合1)「銘柄診断」に新日鉄住金が取り上げられていた。4月14日から昨日5月26日までの日足チャートも出ていて、4月14日の304円10銭を底値にジリジリ値を上げ、昨日に一時、前日25日比4%高の336円06銭をつけた。この1カ月半ばかりの間に1割超上げたわけだ。市場では「PBR1倍前後と出遅れ感のある鉄鋼どころに買いが集まった」と、新日鉄住金のみならずJFEや神戸製鋼も物色されている。

 そして昨日、クレディ・スイス証券が投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。自動車向けの生産が回復基調な上、原油価格の反転でエネルギー向けもまた然りなのが根拠という。

 また、今日の株式新聞2面には大同特殊鋼共々取り上げられていて、今年の大発会から昨日までの、東証の業種別株価指数・鉄鋼の日足チャート(25日&75日移動平均線入り)が出ていた。そこでは1月16日こそ600.04ポイントをつけたが、その後一進一退を繰り返し、何だかんだと昨日は前日比21.64ポイント高の735.76ポイントまで辿り着いた。

 おととい25日発表の4月貿易統計(速報)で、鉄鋼の輸出金額が前年同月比5.3%増だったのみならず、全体への寄与度も高かったことを好感されたようだという。また、5月15日現在の信用倍率も2.78倍と低下し、1月30日申込時点で4926万株の買い残が半分以下にまでなったという、需給面の後押しもある。

 それにしても、目下持ち高ゼロで早急に買い戻したい僕的にぶっちゃけ困った、これら2本の記事だ(?)。これから直近で400〜500円、そう遠くない将来には夢の1000円乗せを目指してくれるならともかく、日経本紙「銘柄診断」の末尾に、4−6月期メドの在庫調整が長引くようだと失望売りを呼ぶかもしれないとあった通り、そこで下げてくれることを祈っておくしかないようだ(?)。