利下げしながら人民元高政策か……!?

 今日の日経朝刊1面中ほどと7面(国際)に、中国人民銀が19日、景気テコ入れのための追加の金融緩和を20日(つまり今日)にすると発表した出ていた。預金準備率操作で、1%引き下げるという。7面にその11年以降の折れ線グラフが出ていて、今回で18.5%になるようだ。

 人民銀による昨秋以降の金融緩和が断続的で、11月に金利(日本でいう基準貸付金利、昔の公定歩合か??)、2月に準備率、3月にまた金利……といった具合だ。しかも0.5%刻みが通例だったのを一気に1%というところが、金融機関の貸し出し余力を引き上げる姿勢の表れだという。

 ただ不思議なのは、3月20日付朝刊7面(国際2)に、同じ人民銀が人民元高に誘導すべく為替介入、とりわけ元買いドル売りに出ているという記事があり、当然このブログにしてある。今回記事にはなかったが、それとの整合性が僕如きにはサッパリ分からないのだ(!)。今日1日、それこそ仕事中も悩みまくったほどだ(?)……「利下げして自国通貨高になる、などというウルトラCがあるのか??」

 まあ、今日のところは中国通貨当局が「断続的な金融緩和で景気浮揚を図れば、早晩確固たる元高になる」と踏んでいるんだろうと解釈しておくしかない。