財政再建&欧州並みの社会保障制度の構築スタート……

 社会保障と税の一体改革関連法案が今日の17時44分、参院本会議で先日の民主・自民・公明の3党合意通り(?)188対49の圧倒的大差で可決・成立した。その瞬間をNHKの“緊急”国会中継でライヴで見ていたが、自公以外の野党各党の、参院議長不信任決議案を含めた抵抗も空しいだけだった……
 ある試算による、現在の僕的に年平均5〜6万の負担増にはなろうという、14年4月に8%、15年10月に10%になる消費税率は、確かに痛いのは痛い。しかし痛みを伴わない改革も僕的に経験したことがない……いや、知らない……いや、ありっこないので、反対勢が何を言おうと、そういう税率に耐え得る体力をつける方策を明日から、いや、もう早速たった今から模索する必要がある。
 大体市井の反対派の多くは、時としてやれ趣味だレジャーだ、やれ飲めや歌えのドンチャン騒ぎだ、やれお中元だお歳暮だなどと、全否定まではしないとはいえ、何だかんだと政府・与党にはブーブーたれるクセに自分たちはロクに“家計仕分け”もしないでムダ使いするではないか!? 今回の消費税増税は、そういった“メタボ家計”に陥っている方面への、今後1年半がかりの反省をも促すいい機会である。
 また、そういった輩ほど、1000兆円にものぼる財政赤字を削減していく方策も、逆に今回の法案が廃案になっていた場合、仮に日本国債が暴落&利回り急騰に見舞われた時の対処法も全く持ち合わせていなくて無責任なのだ。おまけに社会保障を充実しろでは、ならひとまずサッサと日本を出て行ってスウェーデン等の欧州に移住しろという話になる。もっとも欧州の、消費税に相当する付加価値税は既に10%どころか20〜30%だが……!?
 ただし、野田首相民主党代表が今夕18時台の首相官邸での記者会見でようやく、3年前の政権交代時における民主党マニフェスト違反を今頃になって陳謝したのは、あまりにも遅過ぎで遺憾である。その点は現旧の政府・民主党首脳による、我々国民・納税者への陳謝行脚でもしてもらわなければ、いくら賛成でも承服しかねず、反対派の怒りも収まるまい。