「東証・大証統合に東工取も合流」という毎日のスクープ。

 今春3月10日、折りしも先の大震災の前日に朝日・日経の各朝刊1面トップでのスクープ……「大阪証券取引所東京工業品取引所の統合」「東証大証の統合」から8ヵ月が経ったが、この間東証大証の統合にのみスポットが当たり、朝日が一旦書いた東工取が全くの蚊帳の外となっていた。
 僕は別に東工取にまで関心があるわけではないが、今日の毎日夕刊1面準トップに、東証大証に東工取も加わって三つ巴統合も検討されているというスクープが出ていた。来秋に持ち株会社日本取引所グループ」を設立し、その当初は傘下に東証大証を組み込む形でスタートするが、数年の間に両証取の機能を整理統合する傍ら、商品先物市場の東工取も組み込み総合化を図るという。
 しかし毎日の折角のスクープなのに、トップに持って来ずにサブにとどめたレイアウトは、今日が各市場休場の土曜日で、関連記事がなく記事量も少ないからにしても、ちょっと物足りなさが残った感がある。堂々とトップに持って来ればいいものを……もっともこのニュース自体、明日以降、朝日等はもちろん日経も追うかどうかはわからないが……株式や為替等と違って、こういう1次産品の取引はそうそう関心が持たれないからで、日経本紙や日刊工業でもウィークデーの商品面に載ることはあっても、1面に載るようなことは、例えば原油に関してかつての1次・2次オイルショックや、数年前の米WTI先物の暴騰、といったことでもない限りまずないのだ。一応明日の日経本紙や、休刊日を挟んで明々後日の日経産業や日刊工業ではごく簡潔に追っておくだろう。