日経電子版、今年度の目標達成。

 今日15時ジャスト配信の日経電子版で、当の電子版が有料会員数10万人を突破したという記事があった。4月18日付日経朝刊で「このほど6万突破。今年度目標10万」と出ていたので、3月23日スタート以来9ヵ月弱でひとまず今年度の「ノルマ」を達成したようだ。まあ、まずはお祝い申し上げたい(!)。
 記事では10万のうち2/3にあたる6〜7万人が、僕と同様に月極め5383円で紙の日経とのセット契約とあり、つまり「へえ〜、あと3万人強は紙なしで月極め4千円の電子版only!?」と驚いた。いくらようやく訪れた電子新聞の時代とはいえ、また、人それぞれとはいえ、僕的には紙ナシ即ち耐え難き苦痛だ(!)。
 それにしても米国ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が既に96年にスタートし今や100万人超、英国フィナンシャル・タイムズ(FT)も02年に有料化し19万人いるとあったのにも驚く。60〜70年代に朝日のNELSONや日経のANNECSといった新聞のコンピューター組版システムの設計・開発、そして実用化では世界に先駆けたものの、電子新聞では逆に欧米に先を越された格好になり後塵を拝している現状だが、長年、新聞大国といっても世界でも稀な宅配主体という日本特有の事情があって、「先越され後塵拝す」も止むを得ない面がある。ただ、様々な面での電子化は時代の要請でもあり、日本でも日経に限らず電子新聞の普及が今後どうなるか、また、満を持して朝日や読売が乗り出すのか否かにも関心が移ろう。